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JBL PROFESSIONALの“VERTEC”ラインアレイ・システムを発表

2000年12月8日
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JBL PROFESSIONALの
“VERTEC”ラインアレイ・システム 比類ない音響性能と超軽量化を達成したツアー用スピーカシステム

JBL PROFESSIONAL(ジェイビーエル・プロフェッショナル: 米国カリフォルニア州)は、このたびVERTEC(ヴァーテック)シリーズ3-Wayラインアレイ・システム“VT4889”を発表いたしました。VERTECは ラインアレイ理論に基づいて設計された最新鋭のツアー用スピーカシステムで、優れた指向制御とコントロールが容易な出力特性をシンプルなシステム構成で実 現します。最新のスピーカ・コンポーネントと設計技術を採用したため、超軽量化と出力音圧の向上を両立。ツアー用スピーカシステムの標準を新たな水準へ引 き上げます。

VT4889

Vertical Array ImageVERTECシ リーズが採用するラインアレイ理論では、同一のキャビネットを鉛直方向に組み合わせて使用します。垂直方向の指向性が極めて高まるため到達距離が長くな り、広い会場でも単一のシステムでカバーできます。一方、水平方向にはキャビネットを組み合わせないため、干渉が発生しません。コンパクトなフライング・ システムから必要な音圧を得ることができる上、システム全体の特性を予測し易いことから、セットアップに必要な時間と労力を大幅に削減することが可能で す。さらに、客席やTVカメラからの視線を邪魔せず、会場の利用率を高めることができます。

VERTECシリーズを最良のツアー用スピーカシステムにするため、JBL PROFESSIONALはほとんどすべてのコンポーネントを新規に開発しました。最新のスピーカ製造技術を注ぎ込み、各部は以下のような特徴を備えています。

ツアー用に最適化された超軽量キャビネット
キャビネットの重量は、リギング金具を含めてもわずか69kg。1~2人で十分に扱えるほどです。フライング時の吊下荷重も大幅に減少するため、荷重制限 の厳しい会場でも使用することが可能です。寸法は幅1,213mm×高489mm×奥行546mmとコンパクトで、観客の視線を遮ることなく多段のアレイ を構成できます。また、標準的な運搬用大型トラックでは縦に2段、横に4~5列が収まり、輸送コストを節約できます。キャビネットには運搬や設置に便利な 8個のハンドルが取り付けられ、ドリーボードも用意されています。

キャビネットの垂直断面は上下5゜の台形で、ニア・フィールド用にアレイ下部を下方に向けた場合もキャビネット前面が離れません。ライ ンアレイの加重効果が減少せず、最適な指向特性を維持することができます。エンクロージャには航空宇宙産業で開発されたハイブリッド素材を採用し、従来の ボックスが持つ優れた音響特性と、多段のアレイ構成に耐える高い剛性を備えています。

シンプルで安全なリギング機構
アレイ構成時のキャビネット間の接続は、側面の金属製フレームに内蔵されたヒンジバーだけで行います。アレイ後部を引き上げるためのストラップも必要あり ません。必要な金具類がすべてエンクロージャに一体化され、輸送や管理がシンプルです。もちろん、1゜単位の正確な調整を安全に素早く行えます。

“VT4889-AF”アレイ・フレームを使用すると、最大18個のエンクロージャをフライングすることができます。高抗張力アルミニ ウム製のVT4889-AFは軽量で、設計ファクタは7:1と安全です。エンクロージャはスタックすることも可能で、VT4889-AF上には最大6個、 “VT4889-SF”スタック・フレーム上には最大3個のエンクロージャを積み重ねることができます。

先進のスピーカ・コンポーネントを搭載

  • WaveFormer
    ラインアレイの加重特性を高域で正しく引き出すWaveFormerは、VERTECの心臓部です。高域ドライバに接続され、リボン状の滑らかな波面を垂直方向に作り出します。独自の開口形状がスロート妨害と歪みを抑えています。
  • 2435高域用コンプレッション・ドライバ
    コンプレッション・ドライバ2435は、φ76mmのベリリウム素材ダイアフラムをネオジム磁石が駆動します。独自のフェーズプラグ構造を採用し、スロー ト径は38mm。重量はわずか1.2kgにまで抑えられ、3組のWaveFormerと2435がVT4889に搭載されます。
  • 2250J中域用コーン・トランスデューサ
    コーン・トランスデューサ2250Jはφ200mmながら350Wの大出力を達成しています。2つのボイスコイルを使用した独自のディファレンシャル・ド ライブ方式とネオジム磁石、大型のヒートシンクを採用しています。VT4889には4個の2250Jが搭載されます。
  • RBI (Radiation Boundary Integrator)
    4個の中域ドライバが接続されるRBIは、中域ドライバのスロット・ロードとして機能すると同時に、高域の水平指向特性を滑らかにします。大出力の中域ド ライバの放射特性を最適化しながら高域の回折を抑え、相互変調歪みの低減と中高域の波面の統合を担います。
  • 2255H低域用コーン・トランスデューサ
    コーン・トランスデューサ2255Hは800Wの大出力を誇り、確かな輪郭と存在感ある低域は、サブウーファを必要としないほどです。口径は380mm で、2つのボイスコイルを使用した独自のディファレンシャル・ドライブ方式とネオジム磁石を採用。重量はわずか4.1kgに削ぎ落とされ、VT4889に は2個が搭載されます。

VERTECシリーズには、システム性能 を予測するラインアレイ計算用ソフトウェアが付属します。キャビネット数と設置角度、および3つまでの座席面をソフトウェアに入力すると、指定した周波数 における垂直指向特性と座席面での音圧レベルが計算されます。アレイの形状や重量なども算出され、豊富な情報によって現場でのチューニング時間を短縮する ことが可能です。ソフトウェアはMicrosoft Excelのファイルとして用意されているため、幅広いPCで利用することができます。

VERTECシリーズは、2000年12月1日より販売を開始いたします。製品の詳細に関しましては、ヒビノ株式会社AVC販売事業部までお問い合わせください。

■VERTECラインアレイ・システム

  • VT4889 3-Wayラインアレイ・システム オープンプライス 2000年12月1日発売予定
  • VT4889-AF アレイ・フレーム オープンプライス 2000年12月1日発売予定
  • VT4889-SF スタック・フレーム オープンプライス 2000年12月1日発売予定