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Soundcraft “Si Performer”を発売

2013年1月15日
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Soundcraft “Si Performer”

DSPの処理能力を大幅に高め
中規模の会場や複雑なシステムにも対応するデジタル・ミキサー


ヒビノ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:日比野晃久)は、Soundcraft(サウンドクラフト)のデジタル・ミキサー“Si Performer”を2013年1月25日より発売いたします。“Si Performer”は、定評あるSoundcraft製デジタル・ミキサーの、アナログ・ミキサーのような優れた操作性とデジタルならではの多彩な機能はそのままに、DSPの処理能力を大幅に高めたモデルです。より多くの信号を、より柔軟に扱えるため、中規模の会場や複雑なシステムにも十分対応できます。また、VCAグループや照明機器(DMX)のコントロール機能も新たに追加され、様々なシーンで活躍が可能です。

Si Performer 3
Si Performer 3
Si Performer 2
Si Performer 2
商品名 チャンネル・フェーダー数 標準価格 発売日
Si Performer 3 30 1,312,500円(本体1,250,000円) 2013年1月25日
Si Performer 2 22 1,029,000円(本体980,000円)


“Si Performer”はDSPの処理能力が大幅に増強され、より多くの信号を、より柔軟に扱えるようになりました。コンパクトなボディーで最大80チャンネルもの信号を処理できるため、中規模の会場にも十分対応できます※1。また、14モノラルAUXのうち6モノラルAUXは6ステレオAUXに切り替えが可能。AUXバスへの出力はチャンネルごとにプリ/ポストの切り換えができ、用途に合わせて柔軟な設定が行えます。4モノラル・マトリクスも4ステレオ・マトリクスに切り替えが可能で、エリアに合わせた信号が出力可能です。さらに8VCAグループを装備し、複数のチャンネル・フェーダーを1つのVCAフェーダーでコントロールできます。ミュートグループは8つまで設定可能です。

“Si Performer”はアナログ・ミキサーのような優れた操作性を実現しています。バスへのミキシングを簡単・正確に行うためのTOTEMスイッチを装備。スイッチを押すと、チャンネル・フェーダーがバスへの出力フェーダーに切り替わるなど、サーフェイス全体がそのバスへのミキシングを行う際に最適な設定に再構築されます。これにより、まるで大型のアナログ・ミキサーのように、バスへの出力セクションが存在しているかのようなストレスのないミキシングが可能になりました。また、フェーダーの機能に応じて、フェーダー内部のLEDの色が変化するフェーダーグロウ・システムを採用。1つのフェーダー・レイヤーに様々な機能のフェーダーが混在している場合でも、正確なオペレートが可能です。チャンネル・フェーダー上部には、チャンネル名やレベル等を表示する、バックライト付きの小型液晶ディスプレイも装備しています。さらに、チャンネル/バスの入力、HPフィルター、ゲート、コンプレッサー、イコライザー、出力の設定を表示・調整するACSエリアを搭載。ACSエリアは機能ごとに専用のつまみやスイッチを備えており、つまみやスイッチの働きがレイヤーの切り替えによって変更されることがなく、アナログ・ミキサーに近い操作性を実現しています。各入力のゲイン、HPフィルター、パンの設定状態を一度に表示し、比較しながら調整できるグローバルモード・コントロールも搭載しました。

 TOTEMスイッチ
TOTEMスイッチ
 フェーダーグロウ・システム
フェーダーグロウ・システム
小型液晶ディスプレイ
小型
液晶ディスプレイ 
ACSエリア
ACSエリア 

“Si Performer”は、デジタルならではの多彩な機能を搭載しています。入力、バス出力、VCA、DMX出力を任意のチャンネル・フェーダーに割り当てることが可能。入力・出力を問わず、使用頻度の高い機能を1つのフェーダー・レイヤーにまとめることができ、操作性が大幅に向上しました。また、チャンネル間やバス間、エフェクター・プロセッサー間で、ほぼ全てのオーディオパラメーターを素早く簡単にコピー/ペーストできます。ペーストする項目はそれぞれ個別にON/OFFが可能で、調整の時間を大幅に短縮できます。Si Performerをワイヤレスでリモート・コントロールするためのiPad用アプリケーション「ViSi Remote」や、各種設定やショーデータの編集をPC上で行えるWindows用ソフトウェア「Virtual Si」も用意しました。

コピー/ペースト画面
コピー/ペースト画面
 
ViSi Remote
ViSi Remote 

“Si Performer”は、1台で自在な音響調整を可能にします。全ての出力バスには定評あるBSS AUDIO製の28バンド・グラフィック・イコライザーを搭載。入力には4系統のLexicon製高品位エフェクター・プロセッサーも装備しており、各プロセッサーにはステレオリバーブを初めとして29種類のエフェクターが搭載されています。また、全チャンネルと全バスには4バンドのフル・パラメトリックイコライザーを装備。高域と低域はシェルビングとピーキングの両方が利用できます。さらに、パンはLRとLCRに切り替えが可能で、センター・クラスターやセンター・スピーカーへの出力にも対応します。

“Si Performer”はDMX出力端子を備えており、通信プロトコル「DMX512-A」に対応した照明機器を直接コントロール可能です。小規模なライブハウスや劇場、宴会場等の固定設備から、企業イベント、お祭り等の仮設PAまで、Si Performer 1台で音響から照明まで制御できます※2。設定したDMXの情報は、オーディオパラメーターと同様に内部に保存でき、簡単に呼び出すことが可能です※3。また拡張スロットを2つ装備しており、各種オプションカードを装着することで入出力が拡張できます※4。さらに出荷時オプションで、AC電源の供給時に本体に触れることなく電源をONにすることが可能。他の機器と連動させて電源の一括管理ができ、効率的なシステムの運用を実現します。


商品の詳細に関しましては、ヒビノ株式会社 ヒビノプロオーディオセールスDiv. までお問い合わせください。

※1. ステージボックスを使用してモノラル入力チャンネルを64に拡張し、4ステレオライン入力および4FXリターン(4ステレオ)をそれぞれ8チャンネルとカウントした場合の、モノラル入力チャンネル+ステレオライン入力+FXリターンの合計値。
※2. Si Performer 3では30、Si Performer 2では22のDMXアドレスに、同時にメッセージを送ることが可能です。また両モデルとも、マスター・フェーダーを備えた4つのプリセットを持っています。
※3. DMXの設定は、オーディオパラメーターの設定と一緒に、または個別にキューに保存することができます。
※4. オプションカードを装着した場合、スロット1では最大64チャンネルのオーディオ信号を送受信できます。スロット2では最大64チャンネルのオーディオ信号を受信、32チャンネルのオーディオ信号を送信できます。


■お問い合わせ
お客様のお問い合わせ窓口  TEL:03-5783-3110  FAX:03-5783-3111
報道関係のお問い合わせ窓口  TEL:03-5783-3114  FAX:03-5783-3111

■オプション

ステージボックス

Compact Stage Box 525,000円(本体500,000円)

  • 32マイク/ライン入力、8ライン出力、4AES/EBU出力(8ch)を搭載したコンパクトなステージボックス。EIA 4Uのサイズにラックマウント可能。
  • MADIに標準で対応。Si CompactにMADIカード(CAT5ケーブル用)を装着すれば、Compact Stage BoxとSi Compact間をCAT5ケーブルで接続するだけで、最大64チャンネルのオーディオ信号を送受信。
  • Compact Stage Box~Si Compact間はCAT5ケーブルで最大100m、オプティカルインターフェースを使用すればマルチモードで最大2kmまで延長可能。
  • 動作状況を確認するLEDや2重化された電源を装備しており、高い信頼性を獲得。
Compact Stage Box

オプションカード

MADIカード 105,000円(本体100,000円)

  • MADI対応製品とデジタル伝送を行うためのカード。最大64チャンネルのオーディオ信号を送受信可能。RJ45端子を搭載したCAT5ケーブル用のカードと、光デジタル端子を搭載したマルチモード・オプティカルケーブル用のカードを用意。
  • ステージボックス「Compact Stage Box」と併せて使用すれば、ステージに設置したCompact Stage Boxとステージから離れた場所に設置したSi Compact間をCAT5ケーブルまたはオプティカルケーブルで接続するだけでオーディオ信号の送受信が可能。
MADIカード

MADIカード

AES/EBUカード 81,900円(本体78,000円)

  • AES/EBUデジタル入出力端子を増設するためのカード。XLR端子を搭載した2入力(4ch)2出力(4ch)のカードと、D型端子を搭載した8入力8出力のカードを用意。D型端子のカードは、ワードクロック出力端子も装備。
AES/EBUカード

AES/EBUカード

CobraNetカード 189,000円(本体180,000円)

  • CobraNet対応製品とデジタル伝送を行うためのカード。最大32チャンネルのオーディオ信号を送受信可能。
CobraNetカード

A-NETカード ※近日発売予定

  • AVIOM Pro16シリーズ製品とデジタル伝送を行うためのカード。最大16チャンネルのオーディオ信号を伝送可能。
A-NETカード

 

■背面パネル(Si Performer 2)

背面パネル

■仕様

Si Performer 3 Si Performer 2
チャンネル・フェーダー数 30 22
処理可能チャンネル数※ 80
入出力端子 マイク/ライン入力(XLR) 32 24
ステレオライン入力(フォーン) 4
デジタル入力(AES/EBU) 1(2ch)
ライン出力(XLR) 16
デジタル出力(AES/EBU、XLR) 1(2ch)
ワードクロック(BNC、75Ω) 1
MIDI IN/OUT 1
HiQnet 1
バス L/R/Cバス 各1
AUXバス 8モノラル + 6モノラルまたは6ステレオ切替
マトリクスバス 4モノラルまたは4ステレオ切替
FXバス 4
音響性能 周波数特性 マイク/ライン入力~ライン出力 20Hz~20kHz(+0/−1dB)
ステレオライン入力~マスター出力 20Hz~20kHz(±0.5dB)
THD+N マイク/ライン入力(ゲイン最小)~バス出力 0.006%(10Hz~22kHz、@1kHz)
マイク/ライン入力(ゲイン最大)~バス出力 0.008%(10Hz~22kHz、@1kHz)
ステレオライン入力〜マスター出力 0.005%(10Hz~22kHz、@1kHz)
インピーダンス マイク/ライン入力 2kΩ
ステレオライン入力 10kΩ以上
ライン出力 75Ω以下
最大信号レベル マイク/ライン入力 +23dBu
ステレオライン入力 +22dBu
バス出力 +22dBu
定格レベル 0dBu(−22dBFS)
同相信号除去比 80dB @1kHz(マイク/ライン入力)
残留ノイズ −88dBu以下
(マスター出力、入力なし、フェーダー0dB)
マイク等価入力ノイズ −126dBu以下
(22Hz~22kHz、アンウェイト、150Ωソース)
ハイパスフィルター 22Hz~1kHz、18dB/oct
パラメトリック
イコライザー
(入力、バス出力)
高域 22Hz~20kHz、±15dB、Q=0.3~6.0、ピーキング/シェルビング切替
中高域 22Hz~20kHz、±15dB、Q=0.3~6.0
中低域 22Hz~20kHz、±15dB、Q=0.3~6.0
低域 22Hz~20kHz、±15dB、Q=0.3~6.0、ピーキング/シェルビング切替
オシレーター サイン波(20Hz~20kHz)/ピンクノイズ
AD-DA変換 24bit、48kHz
内部処理 40bit浮動小数点演算
レイテンシー 1ms以下@48kHz(マイク/ライン入力~バス出力)
電源 AC100V、50/60Hz
消費電力 200W
寸法(W×H×D) 940×157×522mm
(除突起部)
730×157×522mm
(除突起部)
質量 22kg 17kg

※ステージボックスを使用してモノラル入力チャンネルを64に拡張し、4ステレオライン入力および4FXリターン(4ステレオ)をそれぞれ8チャンネルとカウントした場合の、モノラル入力チャンネル+ステレオライン入力+FXリターンの合計値。