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NEXO “ GEO T ”大規模SR用スピーカシステムを発売

2004年7月7日
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NEXO “ GEO T ”

垂直アレイ構成から
圧倒的な音圧と高品位な音質を引き出す
大規模SR用スピーカシステム

ネキソ社(NEXO:フランス)は、このたびSR用スピーカシステムGEO(ジオ)の上位機 種“GEO T”を発表いたしました。GEO T は、独創的なスピーカ技術を投入し、全帯域における指向性コントロールを実現。圧倒的な出力音圧と高品位な音質をコンパクトな垂直アレイ構成から引き出し ます。メインアレイ用の“GEO T4805”の他に、ニアフィル用の“GEO T2815”と専用サブウーファ“CD18”を用意しており、大型のツアーやイベントでその威力を発揮します。

NEXO “ GEO T ”


GEO T は、メインアレイ用の“GEO T4805”を垂直方向に連結させて使用します。GEO T4805は、35mm ネオジウム製コンプレッションドライバに直結した独自の双曲面反射型ウェーブソース(Hyperboloid Reflective Wavesource)と4つの8インチ(20cm)ドライバで構成されています。双曲面反射型ウェーブソースは、ドライバアダプタ、双曲面音響反射板、 ホーン(出力管)を備える、ウェーブガイド(導波管)の総称です。NEXOの独創的なスピーカ技術を結集させ、全帯域における指向性コントロールを実現。 アレイ時の正確な指向制御が可能になり、出力効率を高めているので、コンパクトなフライングシステムから広い会場をカバーできる圧倒的な音圧を引き出せま す。また、完璧なアレイ結合により滑らかな波面が合成され、楽器の音の輪郭やボーカルの精細な息づかいを鮮明にえがき分ける、極めて高品位な音質を生み出 します。

高域
従来のスピーカシステムは、高域の指向性をコントロールするために、ホーンを使用しています。このようなスピーカシステムでは、音源となる音響中心がキャ ビネットの内部に位置します。このため複数のキャビネットを組み合わせて使用するスピーカアレイでは、音響中心が一致せず、出力のずれが生じます。このず れは到達経路の差や干渉の発生につながり、音場の周波数特性や明瞭度を著しく悪化させます。
これに対し、GEO T4805は高域の指向制御に双曲面反射型ウェーブソースを採用しています。この双曲面反射型ウェーブソース内の双曲面音響反射板は、2つの焦点を持って おり、ここに音を反射させることによって、スピーカキャビネットの外部後方に高域の点音源が位置しているかのような音響出力が得られます。これによって複 数のキャビネットの音響中心を限りなく一致させることが可能になります。隣接するキャビネット間の干渉による軸外のロウビングが減少し、これまでにない明 瞭度と均一な音質を得られるようになりました。

中域・低域
GEO T4805は、キャビネットの前面と背面に2つずつ配置された4つの8インチドライバで、中低域を出力します。前面のドライバのグリルに独自の指向性位相 デバイス(Directivity Phase Device)を取り入れ、中域における結合方向のロウビングエラーを飛躍的に改善しています。また、前後に配置されたドライバの位相と振幅を制御し、従 来のスピーカでは得られなかった低域での指向性を確保しています。低域のエネルギーはステージ上に滞留せず、効率的な出力が可能になります。

ニアフィル用のスピーカシステム“GEO T2815”は、水平方向120°の広範囲をカバーします。GEO T4805と同様に双曲面反射型ウェーブソースと指向性位相デバイスを搭載しており、高い明瞭度を誇ります。専用サブウーファ“CD18”は、18インチ (46cm)のドライバを2本搭載し、超低域におけるカーディオイドパターンを実現。客席を直撃する驚異的な出力を得られます。

GEO T4805は、前面と背面に8インチのドライバを左右に2つずつ配置したため、キャビネットのサイズを大幅に縮小しました。金具を含めても幅903mm× 高さ288mm×奥行627mm、52kg と軽量・コンパクト。フライング時の吊下荷重も大幅に減少できるので、荷重制限が厳しい会場での使用も可能です。また、客席からの視線や舞台照明を邪魔し ないので、視覚的な制約が多い状況に最適です。

キャビネット同士を連結する金具は、対数的な設置角度を持ち、0.12°~ 5°の範囲で調整が可能。的確な角度設定でエリア外に余分な音を拡散させないので、会場の残響を抑えることにも有効です。アレイ構成時のシステム性能を予 測するソフトウエアも用意しており、現場でのシステムアップの時間を短縮します。GEO Tは、専用のデジタルTDコントローラ“NX241”と組み合わせて使用します。音響特性を最適化し、積極的な音づくりが可能になります。

GEO Tは2004年6月1日より販売を開始いたします。製品の詳細に関しましては、ヒビノ株式会社 ヒビノAVC セールスDiv.までお問い合わせください。

■製品構成

GEO T4805 垂直アレイモジュール オープンプライス
GEO T2815 ニアフィル用垂直アレイモジュール オープンプライス
CD 18-PF サブウーファ。ペイント仕上げ オープンプライス
CD 18-CF サブウーファ。カーペット仕上げ オープンプライス
GEOT-BUMPER GEO Tメイン・バンパー オープンプライス
GEOT-BTBUMPER GEO Tボトム・バンパー オープンプライス
GEOT-BCCH GEO Tケルピング・チェーン オープンプライス
GEOT-KELPBEAM GEO Tケルピング・ビーム オープンプライス
NX241 GEO T用デジタルTDコントローラ ¥522,900(本体価格¥498,000)

■仕様

  GEO T4805 GEO T2815 CD18
形式 垂直アレイモジュール ニアフィル用垂直アレイモジュール サブウーファ
周波数特性(±3dB) 67Hz~19kHz 85Hz~19kHz 32Hz~80Hz
周波数レンジ(-6dB) 60Hz~20kHz 77Hz~20kHz 29Hz~180Hz
カバレージ角 垂直:アレイ構成による
水平:90゜
低域:カーディオイド
垂直:アレイ構成による
水平:120゜
低域:カーディオイド
カーディオイドまたはスーパーカーディオイド
公称インピーダンス 高域:16Ω
中低域:32Ω
低域:32Ω
高域:16Ω
中低域:32Ω
8Ω×2
クロスオーバ周波数 高域・中域:1.3kHzアクティブ
中域・低域:250Hzアクティブ
高域・中低域:1.3kHzアクティブ 80Hz、アクティブ
ドライバ構成 高域:76mm×1
中低域:200mm×2
低域:200mm×2
高域:76mm×1
中低域:200mm×2
460mm×2
推奨パワーアンプ出力 高域:2700W(3Ω/6キャビネット)
中低域:5200W(6Ω/6キャビネット/ブリッジモノ)
低域:5200W(6Ω/6キャビネット/ブリッジモノ)
高域:2700W(3Ω/6キャビネット)
中低域: 5200W(6Ω/6キャネット/ブリッジモノ)
1000~2000W×2(8Ω×2)
感度(1W、1m) 109dB SPL 107dB SPL 105dB SPL
コネクタ 6ピンアンフェノール(EP6)、入力およびスルー出力 6ピンアンフェノール(EP6)、入力およびスルー出力 4Pスピコン、入力およびスルー出力
キャビネット 台形5゜。カンバ材合板およびアルミニウム。 台形15゜。カンバ材合板およびアルミニウム。 カンバ材合板、カーペット仕上げ。
メタリックグレー(黒も受注可能) メタリックグレー(黒も受注可能) 黒、ダークグレー(カーペット仕様のみ)
寸法(幅×高×奥行)、重量 903mm×286mm×627mm、52kg(アレイ金具含む) 903mm×249mm×537mm、29kg(アレイ金具含む) 1,200mm×750mm×750mm、116kg