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JBLサウンドを片手で持ち運べ!ポータブルPAシステム“EON206P”

DiGiRECO VOL.177号 掲載記事 >>PDFで見る


ストリートやカフェ、レストラン、学校や地域の催し物など、PAシステムがない場所で演奏するシーンは意外と多いもの。そんなミュージシャンたちから注目されているのが、持ち運び可能なポータブルPAシステムです。持ち運びやセッティングのしやすさ、サウンド・クオリティー、そして、コスト・パフォーマンスの高さと、ミ ュージシャンに嬉しい要素が盛りだくさんのJBL PROFESSIONAL EON206Pの魅力に迫ってみましょう。


片手で運べるPAシステム
ポータブルPAシステムは持ち運んで使うことが大前提。何よりもコンパクトで、持ち運びしやすい ことが求められます。しかし、スピーカーやパワーアンプ、ミキサーなどのPAシステム一式で考えると、1人では持ち運べず、車移動が必須…というケースがほとんどです。
EON206Pの1つ目の特徴は、PAシステム全体を片手で持ち運べる大きさにまでダウン・サイジングした、という点です。パワード・ミキサー(アンプ内蔵ミキサー)の両側に2本のスピーカーを連結させると、ちょうどカバンのような形状になります。サイズ的には少し大きめのボストン・バッグ程度で、重量もわずか11.5kg。実際に持ってみると、数字で見るよりも重さを感じません。接続に使用するケ ーブルも本体内に収納することができるなど、PAシステムを電車移動も十分可能なサイズで実現しています。この魅力は図り知れません。

 
▲EON206Pのパワード・ミキサー。モノラル入力×2、ステレオ入力×2の合計6チャンネルの入力系統を備えているほか、
低域と高域のEQやリバーブ・エフェクトも搭載


セッティングも超簡単!
 EON206Pが優れているのは持ち運びが便利な点だけではありません。PAシステムの取り扱いに 慣れていない初心者や女性でも簡単に扱える、使い勝手の良さも特徴の1つです。具体的にはミキサーとスピーカーを分割し(上部のボタンで簡単に分割できます)、電源ケーブルを挿して、ミキサー背面のスピーカー出力端子とスピーカーを接続ケーブルでつなげるだけです。スピーカーの底面部には、一般的なスピーカー・スタンドで利用できるポール・ソケットを装備しています。スピーカー設置時にソケットがうまくスタンドに入らず、イライラすることが少なくありませんが、EON206Pのスピーカーの重量は1本あたり、わずか4.0kg。軽いので、ストレスなくセッティングが行えます。


豊富な入出力端子を搭載
 楽器やマイクはパワード・ミキサーに接続します。このミキサー部は「6系統」のチャンネル数を 搭載。様々な端子形状を備えているので、いろいろな機材や楽器を直接接続することが可能です。
 CH1~2はXLRと標準フォーンのコンボ・ジャックで、マイクとラインを切り替えて使用できるチャンネル。TREBLEとBASSの2系統のEQに加えて、ON/OFFスイッチが付いたリバーブも搭載しています。
 CH3/4は標準フォーン/RCAを備えたステレオ・チャンネル。キーボード/シンセサイザーやマルチ・エフェクターなどを接続するのに最適です。そして、CH5/6はポータブル・プレイヤーなどを接続するのに便利なステレオ・ミニ端子を搭載。BGMやカラオケの再生に便利です。
 スピーカー出力と独立してモニター・アウト端子を搭載している点もポイントとして挙げられます。これによってミュージシャン用の外部モニター・スピーカーを拡張したり、レコーダーに接続して演奏を録音することが可能。独立したボリューム調整も行えるので、何かと重宝するはずです。さらに、万が一、突発的に大きな音が入ってしまった場合も「リミッター機能」を内蔵しているので、アンプやスピーカーを破損することなく、安心して使うことができます。


JBLクオリティーのサウンド
 どんなにコンパクトで簡単に使えたとしても、やはり音質にはこだわりたいところ。EON206PはJBL PROFESSIONALという老舗のオーディオメーカー製ということもあり、安心感や信頼感を感じさせてくれます。スピーカー部は6.5インチのウーファー(低域再生用)と1インチのツイーター(高域再生用)という2つのドライバーで構成された2Way仕様。ワールド・クラスのライブ会場でも使われているJBLPROFESSIONAL製のトランデューサーは低域から高域まで、クリアで高品位なサウンドを再生してくれます。
 ポータブルPAシステムで問題になるのが、場所や距離によって音の聴こえ方が変わってしまうという点です。スピーカーの音を届けられる範囲によって、音にムラが出てミュージシャンが意図しないサウンドになってしまう可能性もあります。しかし、EON206Pのスピーカーは左右方向に100度、上下では80度という広い範囲をカバーす ることができるので、こういった音の問題も気にする必要はありません。160Wのアンプとの組み合わせで113dB SPLという大出力の再生が可能なので、中規模のレストランやストリートライブでも十分な音量を確保することができます。
 「持ち運びできるサイズが希望だけれど、音質にも妥協はしたくない」「音響機器には詳しくないから簡単に使えるモデルが欲しい」「できるだけ安価でPAシステムを揃えたい」。そんな要望に応えてくれるのが、EON206Pです。これまでのPAシステムに敷居の高さを感じていたミュージシャンにこそ使って欲しい本モデル。手に入れれば、今後のライブ・パフォーマンスが変わることは間違いありません。

 
▲形状が特徴的なEON206Pの本体重量は11.5kg。
女性でも片手で持ち上げることができます
 
▲ミキサーとスピーカーを分割します。
スピーカー上部にあるボタンを押すと連結の解除が可能です


 
▲電源を入れ、ボリュームを上げます。
接続する機材を確認し、「MIC/LINEスイッチ」を操作します


 
▲簡単にPAシステムが組めました。
EQやリバーブを調節することで好みのサウンドが作れます


「コンパクトで軽いのに良い音。使い方もシンプルで、ストレスなく使えました。」

今回はEON206Pの使い勝手の良さを試すべく、山根かずきバンドのお2人にレストランにて試奏していただきました。

 
山根かずきバンド


山根かずき(ギター・ボーカル)
:普段はドラムと ベースを入れて4人で活動しており、レストランなどで演奏することがよくあります。今まではベース・アンプと電池駆動の小型スピーカーを使っていたのですが、演奏の幅を広げるため、ちょうどポータブルPAシステムを探しているところでした。実は、その候補としてJBLのEON206Pも挙がっていたんです。 まず、実際に使ってみて感じたのは音がしっかりと広がっており、聴きやすいということです。こんなに小さいのにパワーがあって、低域から高域までちゃんと出ていました。広い場所でも十分に使えると思います。

そして、驚いたのがその使いやすさです。すごく機能がシンプルで、ミキサーに付いているつまみもわかりやすく配置されているので、使っていて操作に迷うことはありませんでした。ON/OFFができるリバーブが搭載されているので、MCの最中など、リバーブが必要ではない時はスイッチ1つでOFFにできる点にも魅力を感じました。


大和田ようこ(鍵盤ハーモニカ):私は、お客さんが聴くような位置でどのように聴こえるかも試してみたのですが、「まとまりがあって、すごく聴きやすい音だな」という印象を受けました。ギターの音がはっきりと聴こえたので、演奏しやすかったです。

私は機材に詳しい方ではないので、これまで「◯◯をセッティングしておいて!」と言われた際に、ケーブルをどこに挿せば良いのかわからず、困ることがよくありました。その点、EON206Pはセッテ ィングが簡単で、迷うことはありません。機材に詳しくない人でも、どこに何を接続すれば良いのかが、見ただけでわかると思います。

コンパクトで軽いのに良い音。使い方はシンプルで、見た目もすっきりとしています。ストレスなく使えるので、女性のミュージシャンにもピッタリなポータブルPAシステムだと思います。

取材協力
 ・ 山根かずきバンド:http://yamanekazukiband.com/
 ・ ビストロ・グラッソ:https://ja-jp.facebook.com/yushimabistrograsso

「DiGiRECO VOL.177号で掲載」

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