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DiGiRECO EON ONE商品レビュー

 




驚くほど簡単なセッティング  
■価格:オープン
(実勢価格:9万8,000円/税抜)

 気軽に使えるPAシステムの需要は年々高まるばかりです。そんなニーズに応えるべく、各社から個性溢れるポータブルPAシステムが発売されていますが、JBL PROFESSIONALの「EON ONE」もその中の1つです。ユニークな外観に、既存のPAが抱える諸問題を解決する機能と性能を凝縮した、実力派モデルです。
 まずはシステム構成から見ていきましょう。土台に支柱が立っているような、とてもPAシステムとは思えないようなビジュアルですが、メインのスピーカーは支柱部分になります。土台部分にミキサー機能と低域を補うサブ・ウーファー、パワーアンプをマウントした、オールインワン型のPAシステムです。
 従来のPAシステムの場合、オールインワン型でもスピーカーを設置するためのスピーカー・スタンドを別途用意する必要がありましたが、サイズ的にも持ち運ぶとなると本体以上に厄介。しかし、EON ONEの場合は高域用スピーカーを土台部分に直接差し込むだけでOK。接続ケーブルさえ不要というシンプルさです。2本の連結パーツも付属しているので、スピーカーの高さも会場に合わせて3段階から選択できます。しかも、スピーカーと連結パーツは土台部分に収納可能。持ち運びが楽なだけでなく、保管に場所を取らないというのもメリットです。
 現場に着いたら電源ケーブルを接続し、高域用スピーカーを組み立てるだけでセットアップが完了。まったく知識のない人でも、あっという間にPAシステムが設営できる、それがEON ONEです。
会場に均一に届くサウンド 

 PAに限らず、一般的なスピーカーはツイーターとウーファーを1つの箱に収めたものが主流です。何となくサイズが大きい方が良い音がする、というイメージを持っていると思います。その発想でEON ONEを見ると、少し心許なさを感じてしまうでしょう。しかし、EON ONEの高域用スピーカー内部は2インチのスピーカーを縦に6つ配置したラインアレイ方式になっており、これが簡易PAとしては非常に魅力的な性能を発揮してくれます。
 通常のスピーカーは中心点から球面状に音が広がります。そのため、天井や床にまで音が広がってしまい、本来届けたい水平方向や後方にまで音が届きません。また、音が天井や床に跳ね返ることで濁りやハウリングの原因にもなります。それに対してラインアレイは、垂直方向への音の広がりを抑えて水平方向に集中して音を広げるので、広いエリアにクリアなサウンドを均一に届けることができるのです。しかも、スピーカー・ユニット同士の干渉を最小限に抑える独自のDirectivity Control Geometry技術を採用し、より透明感のある音質を実現。サブ・ウーファーのしっかりとした低域と組み合わせることで、ポータブルPAとは思えないレンジ感の広いサウンドを聴かせてくれます。
 ポータブルPAシステムを使うシーンはカフェやレストランなどの比較的小規模なスペースが多いと思います。その場合、天井や観客の位置が近いので、どこにスピーカーを設置すれば良いのかを苦心することになりますが、EON ONEの場合は演奏者の後ろに置いても十分観客に音を届けることができます。ハウリングも起きにくく、プレイヤーが観客と同じ音を聴いて演奏できるというのは、とても大きなメリットです。

 

シンプルなミキサー部 
 続いて、ミキサー部ではマイク/ライン入力x2、標準フォーン/RCA端子x2、ステレオ・ミニの合計6系統の入力が可能。ch1とch2には高域と低域のトーン・コントロールと1ノブで簡単に使えるリバーブ機能も搭載。さらに、Bluetooth入力も可能なので、スマートフォンなどをワイヤレス接続したりと必要十分な機能を備えています。モニター出力端子も搭載しているので、サブ・スピーカーを追加するようなシステム拡張も可能です。
 パワーアンプも380Wと十分な出力を備え、気軽に良い音で演奏したいミュージシャンにピッタリ。スピーカー自体の威圧感や存在感もないので、よりアコースティック感覚でライブが行えるのもEON ONEならではの魅力でしょう。


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 ・ EON ONEの詳しい情報はコチラ

「DiGiRECO VOL.191号で掲載」


このサイトには、税込価格(税率8%)と税抜本体価格を併記しています。